サイバードは2006年7月26日,インターネットでコンテンツなどの安定配信サービスを事業者向けに提供している米Akamai Technologiesの日本法人「アカマイ」(本社:東京都港区,社長:小俣修一氏)と,携帯電話機向けの大容量コンテンツ配信で業務提携したと発表した。サイバードは現在,多くの携帯電話サイトを運用している。アカマイが持つインターネットの配信システムなどを活用して,携帯電話機向けの安定的な動画配信などを可能にする。現在提供している複数のサービスで順次採用していく計画である。

 パケット通信の定額化や高速化,端末の高機能化などによって携帯電話機向けの大容量コンテンツが増えている。今回のアカマイとの提携によりサイバードは,急激なアクセス集中時における動画配信などのシステムトラブルを防ぎたい考えである。自社サービスにおける機会損失やトラブル対応作業の削減,配信システムへの投資コストの抑制といった効果を見込んでいる。一方,アカマイは今回のサイバードとの提携を機に,モバイル分野におけるサービス展開をより一層充実させるとしている。