写真1 NTTデータが開発したプレゼンス管理システムの画面
写真1 NTTデータが開発したプレゼンス管理システムの画面
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 NTTデータは7月26日,プレゼンス管理システムを独自開発し,今秋にも商品化を予定していると発表した。同社は7月から自社内に試験導入を開始。約4000人からのフィードバックを基に修正を加え,同社のITインフラ構築サービス「VANADIS」ブランドのサービスとして販売する予定である。

 このプレゼンス管理システムの特徴は,不確かさを加味したプレゼンの自動更新にある。プレゼンスの自動更新とは一般に「在席中」「外出中」といった状態を手動ではなくシステム側で更新する機能のことだが,NTTデータのシステムはこれに加え,天気予報の降水確率のように「在席中90%」と「在席中70%」といった在席率の判定が可能である(写真1)。

 例えば,「電話は利用していない」「スクリーンセーバーは起動していない」「無線電波の位置検出は自席エリア」などの条件がそろえば「在席中90%」と判定。一定時間パソコンが使われていないといった条件なら「在席中70%」に自動更新される。プレゼンスの閲覧者はこの在席率などを参考にしながら,電話やインスタントメッセンジャー(IM)などのコンタクト・タイミングを効果的にとらえられる。

 具体的な判定は,パソコンや電話の利用状況や,無線LAN基地局による端末の位置情報などから,NTTデータが研究開発した「コンテクスト・アウェアネス・マネジメント」を基にする状況分析エンジンが行う。対応する無線LANアクセス・ポイントやSIP(session initiation protocol)サーバーは,複数あるという。さらにこのプレゼンス管理システムは,電子電話帳や会議室予約アプリケーションなどと連携できるとしている。