Web文書公開ソフトを扱うオーシャンブリッジは,Dominoを使わずにグループウエア「Notes」をWebブラウザから利用するためのソフト「Net-It HTML変換ツール for Lotus Notes」を,2006年7月25日に販売開始した。価格は300万円で,別途,同ソフトを動作させるために必要な文書公開ソフト「Net-It Central」が240万円から。開発会社はリコーソフトウェア。

 Net-It HTML変換ツール for Lotus Notesは,Notesのクライアント画面をHTMLと画像データに変換するソフトである。変換後のコンテンツは,Web文書公開ソフトのNet-It Central経由でWebに公開する。Notes/Dominoを使い続けることなくWeb化できる。Notesに蓄積した文書を廃棄することなくHTML化してアーカイブし,Notesの利用を止める---といった使い方ができる。

 添付ファイルはFlash形式またはCDLと呼ぶWeb公開に適した独自形式に変換するため,Webブラウザ上での表示時間を短縮できるとしている。CDLを表示する機能はActiveXコントロールとして実装している。ただし,FlashやCDLに変換した場合には元のファイル形式には戻せないため,編集はできなくなる。

 稼働OSは以下の通り。Web文書公開ソフトのNet-It Centralは,Windows 2000 ServerまたはWindows Server 2003。HTML変換ソフトのNet-It HTML変換ツール for Lotus Notesは,Windows 2000またはWindows XP。利用可能なNotesのバージョンはNotes/Domino R4.6以降。