写真1 今後の事業計画を説明するNECビッグローブの鈴木俊一社長
写真1 今後の事業計画を説明するNECビッグローブの鈴木俊一社長
[画像のクリックで拡大表示]
写真2 NGNに向けたBIGLOBEの役割。NGN上にプラットフォームを構築し,それを企業向けに提供したり,自社サービスに利用する
写真2 NGNに向けたBIGLOBEの役割。NGN上にプラットフォームを構築し,それを企業向けに提供したり,自社サービスに利用する
[画像のクリックで拡大表示]

 7月にNECから分社したNECビッグローブは7月24日,BIGLOBEのサービス開始10周年を記念して今後の事業計画を説明した。

 特に強調したのが,NECが全社を上げて取り組むNGN市場へ向けての取り組みについて。同社の鈴木俊一社長(写真1)は,「NGN(次世代ネットワーク)やWeb2.0に代表されるような大きな動きが出てきているなか,分社化したことは一つの節目として非常にタイミングが良い」と説明。「この流れをチャンスととらえて,積極的に新市場を切り開いていきたい」(同)とした。

 BIGLOBEは,自社で提供するプロバイダ事業やメディア配信事業のほかに,映像配信などのサービス基盤を他の企業に提供するプラットフォーム事業にも力を入れている。同社では今後,このようなプラットフォーム事業を通信事業者のNGN構築に併せて強化していく方針を示した(写真2)。「例えばNGN上では,通信の帯域保証や,ユーザーのプレゼンス情報と連携したサービスが可能になる。BIGLOBEのプラットフォーム事業もNGNならではの特徴を生かせるように磨きをかける」(同社の佐久間洋代表取締役執行役員専務)と説明。NGNと共に歩んでいく方向性を強く打ち出した。