NECは7月24日,検疫ネットワークの構築に向くLANスイッチ「UNIVERGE QX-S3100-BSシリーズ」4モデルを発売した。アップリンクに1000BASE-Tインタフェースを搭載しながら,最上位モデルでも10万円を下回る低価格を実現したのが特徴。

 認証機能は,標準的なIEEE 802.1Xに対応するほか,MAC(媒体アクセス制御)アドレス認証も搭載。これらの認証機能と接続するネットワークを自動的に選択するダイナミックVLAN機能を組み合わせることで,不正な端末の接続を防ぐ検疫ネットワークを構築できる。

 価格は,最も安価な「QX-S3109T-BS」が5万9000円。1000BASE-Tインタフェースを2ポート搭載する最上位モデル「QX-S3126T-BS」で9万9000円(いずれも税抜き)。出荷開始は全モデルとも8月15日の予定。

 これまで,検疫ネットワーク対応のLANスイッチは数十万円以上の価格帯のものが多かった。一般のLANスイッチと比べて割高感が強く,ユーザー企業の導入がなかなか進まなかった。10万円未満のモデルが登場したことで,こうした状況が一変する可能性がある。