パオ・アット・オフィスは7月20日,帳票作成ツールとバーコード作成ツールの新版/新製品を発表した。出荷開始は8月。今回発表したのは .NET Framework環境向け帳票作成ツールの新版「Reports.NET 3.0」とバーコード作成ツール「BarCode.NET 1.7」,Java環境向け帳票作成ツールの新製品「Reports.jar 1.0」とバーコード作成ツール「BarCode.jar 1.0」の4製品。JavaベースのサーバーとWindowsクライアントを組み合わせた帳票システムの構築に対応した。

 .NET Framework向けの2製品は既存製品のバージョンアップ版,Java向けの2製品は.NET Framework向け2製品のJava版として新しく開発した製品である。.NET Framework向け2製品の主な新機能は出力形式としてSVG(Scalable Vector Graphics)およびSVGの圧縮形式であるSVGZに対応したこと。Java向けの製品も同様にSVG/SVGZでの出力機能を備える。ただし,BarCode.jarはSVG/SVGZ形式での出力はQRコードのみ対応する。

 Reports.NET/Reports.jarのエンジンは,PDF形式やSVG/SVGZ形式など画像データとしてレポート出力でき,レポート定義と実データとをまとめたXML形式の「印刷データ」や,印刷データを圧縮したバイナリ形式など,画像より容量の小さいデータでレポートを入出力可能。クライアントとサーバーの両方にエンジンを配置し,両者間を印刷データ形式でやり取りすることで,ネットワーク・トラフィックへの影響が少ない帳票システムを構築できる。

 従来はクライアント/サーバーともに.NET Framework環境である必要があったが,今回製品ラインに追加したReports.jarを利用することで,JavaベースのWebアプリケーション・サーバーでレポートを生成し,Windowsクライアント上の.NET Frameworkアプリケーションから印刷データを取得,印刷するシステムを構築できる。

 価格はReports.NETが,デザイナ(レポート設計ツール)とエンジンそれぞれの1開発ライセンス込みで4万9980円(税込,以下同じ)。デザイナ単体,エンジン単体でも販売し,価格はそれぞれ1開発ライセンス2万9400円。Reports.jarはエンジンのみで,1開発ライセンス2万9400円。BarCode.NET/BarCode.jarはそれぞれ1開発ライセンス当たり1万8900円。4製品ともエンジンのランタイム・ライセンスは無償。