米アベンテイルは7月20日,SSL-VPN接続によるリモート・アクセス用プラットフォームの最新版「Aventail ST2」を7月末から出荷開始すると発表した。

 Aventail ST2は,検疫機能を新たに搭載。エンドユーザーは企業のセキュリティ・ポリシーに違反する端末でリモート・アクセスした場合に,自動的に「検疫ゾーン」に隔離される。検疫ゾーンのサイトでは,エンドユーザーに対してアクセスできない理由を明示した上で,パーソナル・ファイアウォールやウイルス対策ソフトのパターン・ファイル更新用のURLを表示し,セキュリティ・ポリシーに合致するまでサポートする。

 証明書によって端末を識別する「デバイスウォーターマーク」の機能も備える。端末が特定の証明書を持っているかどうかを確認することによって,社内システムに接続可能な端末を限定できる。このほか,遠隔地のサーバーと企業内のサーバーとの間でSSLトンネルを構築して,アプリケーション間を接続する「Connect Tunnel Service Edition」も追加した。

 Aventail ST2は,同社のSSL-VPN装置「Aventail EXシリーズ」に搭載して提供される。EXシリーズの既存ユーザーに対しては,アベンテイルの販売パートナーが保守サービスの範囲でソフトウエアをアップグレードする。