ソフトバンクは7月20日,モバイルWiMAX(IEEE 802.16e)の実験免許を総務省に申請したと発表した。免許を取得次第,実験を開始する。ソフトバンクは9月から2007年1月までを実験期間と想定している。免許の申請者はボーダフォンだが,実験にはBBモバイルやソフトバンクBB,日本テレコムなどグループ各社が協力者として参加する。

 実験での利用を申請した周波数は2.5GHz帯で,エリアは東京都江戸川区葛飾を予定している。実験用のネットワークを構築し,ボーダフォンの携帯電話基地局に併設する形でWiMAX基地局を5局を設置。WiMAX対応の携帯端末25台を用いて,モバイルWiMAXの電波伝搬特性や伝送速度,ハンドオーバーなどの性能評価を実施する。実験に利用する基地局や携帯端末は,米モトローラが提供する。

 ソフトバンク・グループでは,BBモバイルが2005年10月にモバイルWiMAXの実験を行っている(関連記事)。前回の実験は基地局1台での動作確認に主眼を置いたものだったが,今回の実験は「東京都内を実験エリアに選び,設置する基地局の数も多い。さらに携帯端末を利用するため,実環境に近い条件のデータを得られると考えている」(ソフトバンク)としている。