建設会社大手のハザマは7月,iモードFeliCa対応の携帯電話(「おサイフケータイ」)を利用し,シングルサインオン・システムとビルへの入退室管理システムを構築したことを発表した。稼働開始は2006年4月。市販の携帯電話と読み取り機を使うことで構築費用を抑えている。そのほか,指紋認証機能を持った携帯電話を採用しているので,紛失してもセキュリティ被害は最小限に抑えられる。

 携帯電話には,シングルサインオン用のアプリケーションと入退室管理用のアプリケーションをインストールしている。社員はPCに接続した読み取り機に携帯電話をかざすことで個人認証が行われ,業務システムを利用できる。同様にオフィス内のドアに設置している読み取り機に携帯電話をかざすことで,ドアのロックが解除される。システム構築は富士通と富士通ビジネスシステムが担当した。