日本テレコムと東北大学,宮城県は2006年7月20日に,2GHz帯の周波数を使う無線ブロードバンド(高速大容量)通信サービスの共同実験の規模を拡大したと発表した。日本テレコムが宮城県庁とJR仙台駅周辺にある基地局のための実験局免許を取得し,合計3局の基地局を追加した。こうして,実験でJR仙台駅の西側エリアを広範囲にカバーできるようにした。

 日本テレコムなどは2005年7月から,米QUALCOMMのフラッシュOFDM(直交周波数分割多重)方式の無線システムを用いて,今回の実験を行っている。広いエリアをカバーする高速無線アクセスサービスの技術検証が目的である。無線アクセス回線の最大伝送速度は,下りが約3.2Mb/s,上りが約900kb/sである。