まず携帯電話のカメラで商品のバーコードを読み取る。
まず携帯電話のカメラで商品のバーコードを読み取る。
[画像のクリックで拡大表示]
商品情報からブログ検索をして内容を解析,商品の評判を表示する。
商品情報からブログ検索をして内容を解析,商品の評判を表示する。
[画像のクリックで拡大表示]

 東芝は,開催中のWIRELESS JAPAN 2006で,携帯電話で商品のバーコードを読み取り,その商品のブログでの評判を確認できるシステムを展示している。「ユビdeコミミハサンダー」と名付けたシステムで,東芝研究所が開発し今春に実証実験を行ったもの。年内の実用化を目指して,システムの利用イメージをデモンストレーションした。

 ユビdeコミミハサンダーの中核となるのは,商品の評判などを記載したブログから本文の内容を解析する「オントロジー」と呼ぶ技術。たとえば,ブログ本文に「高い」という文字があった場合に,「価格が高い」であれば低い評価,「性能が高い」であれば高い評価と,前後の文脈を判断して内容を解析する。

 利用イメージは以下の通り。ユーザーは店頭で商品を手に取り,バーコードを携帯電話の内蔵カメラで読み取る。そのバーコード情報から商品名などを検索し,さらに商品名でブログ検索を行う。ブログ検索の結果をオントロジーで処理することで,当該の商品の“評判”を「POSITIVE」と「NEGATIVE」に分けて集計し,携帯電話の画面に表示する。

 「商品の購買にブログのような“口コミ”情報が影響を与えている。このシステムを使うことで,店頭で即座に評判が分かり購入の判断を手助けできる」(担当者)。携帯電話だけで手軽に世間の評判を知ることができ,利便性は高そうだ。