「ケータイ・カスタム・キット」で作成した勤怠管理アプリ
「ケータイ・カスタム・キット」で作成した勤怠管理アプリ
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XMLベースのタグで業務シナリオを記述するだけでアプリが完成
XMLベースのタグで業務シナリオを記述するだけでアプリが完成
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 KDDIは,東京ビッグサイトで開催中のWIRELESS JAPAN 2006で,au携帯電話を使った業務アプリのデモ版を簡単に作れる「ケータイ・カスタム・キット」を出展している。XMLベースのタグを記述するだけで,au携帯電話が採用するアプリケーション・プラットフォーム「BREW」上のアプリを作成できる。

 このキットは,KDDIが「MSPパートナー」と呼ぶソリューション・プロバイダーに向けたもの。GPS位置情報の測位や端末内データの送信,モバイル・プリンタへの印刷などといった業務処理をXMLベースのタグで記述すると,携帯電話に目的の処理を実行させられる。BREWアプリは実装にKDDIの審査が必要であり,またCなどの言語でアプリを記述しなければならない。このため,MSPパートナーが顧客企業に対して業務アプリを簡単にデモすることができなかった。このキットを使うことで,各種の業務処理を簡単に携帯電話に実装でき,顧客に実際のアプリの挙動を見せながらソリューション提案が可能になる。

 現在,キットで利用できる機能は携帯電話から情報を発信する一方通行のもの。それでも,「位置と時間の情報を端末固有情報とともにサーバーに送信する勤怠管理などのアプリであれば,実ユーザーのトライアル利用には耐えられる」(説明員)。今後,MSPパートナーの要望を聞き,さらに機能を拡充する計画である。