SUSE Linux Enterprise Server 10の画面
SUSE Linux Enterprise Server 10の画面
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 ノベル(http://www.novell.co.jp/)は2006年7月19日,企業向けLinuxディストリビューションの新版「SUSE Linux Enterprise Server 10」(以下,SLES10)と「SUSE Linux Enterprise Desktop 10」(以下,SLED10)を発表し,同日提供を開始した。両製品は,すでに7月17日(米国時間)に米国で発表済み。国内発表は2日遅れる形となった。

 両製品は,オープンソースとして公開されている「SUSE Linux」を,企業向けに同社がパッチを適用したり,ユーザー・インタフェースを改良したりして出荷する有償の製品である。SLES10がサポートが付属しないパッケージで4万1880円(32CPUまでに1サーバー),SLED10が6000円。

 従来のSUSE Linux Enterprise Server 9と比べ,サポート・プランを一新し,製品と同時に購入できる「with Standard Support」と「with Priority Support」というプランを用意した。前者は9時~17時までの電話/メールでのサポート付き,後者は9時~21時までの電話/メールでのサポート付きで,問い合わせに対しては4時間以内に回答が得られることになっている。

 製品は,Linuxカーネル2.6.16を採用し,セキュリティ機能「AppArmor 2.0」や仮想環境「Xen 3.0.2」を搭載する。オープンソースのSUSE Linux 10.1に搭載されていた3次元デスクトップ環境「Xgl」やオフィス・ソフト「OpenOffice.org 2.0 Novell Edition」は,SLED10のみが搭載する。