アプリケーション開発を手がけるアークインターナショナルは7月19日,勤怠管理パッケージ「勤怠課長」を発表した。8月1日から販売を開始する。製品の特徴は,人事や給与など外部システムとのデータ連携を容易にするデータ変換機能を備えていることである。

 データ変換機能は,10種類用意しているデータ変換テンプレートに,XML形式で記述することで実現している。データ連携部分のプログラム開発は不要である。例えば,勤怠管理システムから給与システムに「残業時間」のデータを反映させる場合,(1)給与システムのデータベースに直接SQL文を送信してデータを更新する,(2)CSV形式にしてデータを取り込ませる,(3)給与システムがWebシステムの場合はPOST形式で送信してデータを取り込ませる---といったことができる。

 外部システムにデータを送信する前に,残業の総時間を計算する,名字と名前データを結合する,数字の小数点設定を変換する---などのデータ加工ルールを設定できる。外部システムから勤怠管理システムにデータを取り込む際も同様である。

 アークインターナショナル代表取締役の三輪隆至氏は,「これまでの勤怠管理システムはCSV形式で外部システムとデータをやり取りできるといいながら,データのカラム名が違ったり,必要なデータがなかったりするため,導入するにはプログラムを修正する必要があった。この製品はテンプレートを用意することで,プログラム開発が不要になり素早い導入が可能になった」と語る。

 「勤怠課長」の価格は,パッケージ代が300万円で,導入支援費用が100万円である。JavaベースのWebアプリケーションなので,インターネットに接続できる環境であれば,どこからでもシステムを利用できる。