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 NTTドコモは7月19日から東京ビッグサイトで開催中のWIRELESS JAPAN 2006で,7月31日に出荷予定のWindows Mobile 5.0搭載スマートフォン「hTc Z」を展示している。会場に用意された端末は少なめだが,説明員に一言断れば実際に触ってみることができる。出荷前に一般の人々が実機に触れられる機会とあって,NTTドコモのブースの中でもひときわにぎわっていた。

 実機を触った来場者の多くが口にした質問は,「なぜ法人向け販売しかしないのか」。これに対して同社は,「コンシューマ向けに販売しても売れるのはまず間違いない。ただ,パワー・ユーザーが使い倒した端末がドコモショップに持ち込まれたような場合,現時点ではショップで対応するのが難しい。システムとしての販売なら,こうした問題は起こらない」(同社説明員)とする。

 hTc Zは,台湾High Tech Computer(HTC)が開発した第3世代携帯電話機能を備えたWindows Mobile端末。NTTドコモのFOMA(W-CDMA)に加えて,世界で主流のGSMの通信機能を備える。高さ112.5ミリ,幅58ミリ,厚さ21.95ミリ,重量176グラムと,通常の携帯電話とそれほど変わらないにもかかわらず,QWERTY配列のキーボードを備えるのが特徴。240×320ピクセルの2.8インチカラー液晶,200万画素のデジタルカメラ,無線LAN(IEEE802.11b/g)機能などを搭載する。