米インターネット・セキュリティ・システムズ 通信市場開発担当ディレクター クラランス・P・モレイ氏(左)と同技術戦略担当ディレクター ダニエル・S・インゲバルドソン氏(右)
米インターネット・セキュリティ・システムズ 通信市場開発担当ディレクター クラランス・P・モレイ氏(左)と同技術戦略担当ディレクター ダニエル・S・インゲバルドソン氏(右)
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 「エンドポイント(パソコン)に対する攻撃が増えていることが当社の調査でも分かっている。攻撃を防ぐにはパーソナルファイアウオールで多層的に防御するのが効果的だ」(米インターネット・セキュリティ・システムズ 通信市場開発担当ディレクター クラランス・P・モレイ氏)。インターネットセキュリティシステムズ(ISS)は、2006年7月、企業をターゲットにしたパーソナルファイアウオール・ソフト「Proventia Desktop」を発売する。

 Proventia Desktopは大きく5つの機能を備えている。(1)ネットワークファイアウオール (2)ネットワーク型IPS(侵入防御システム) (3)通信の挙動を見て攻撃を防御するBOEP(Buffer Overflow Exploit Protection) (4)ファイルの挙動を見てウイルスかどうかを判別するVPS(Virus Protection System) (5)実行できるアプリケーションを管理者がコントロールするAC(Application Control)--である。

 2006年第4四半期には定義ファイルを使うウイルス対策機能を加える(国内では2007年第1四半期に販売予定)。特徴となる機能は(4)のVPS。これは、パソコンに入り込んだファイルの挙動を見て、ウイルスかどうかを判別する機能。「ウイルスはユーザーに見つからないように隠れようとする。しかし、隠れようとすればするほど挙動が怪しくなるので、ウイルスだと判定しやすくなる」(同社 技術戦略担当ディレクター ダニエル・S・インゲバルドソン氏)。ウイルス対策ソフトとの併用も可能である。

 価格は約40万円(25クライアント)。コンシューマ向けには提供する予定はないという。