シマンテック アジアパシフィック担当 コンシューマプロダクトマーケティングマネージャ フィル・ヒッキー氏
シマンテック アジアパシフィック担当 コンシューマプロダクトマーケティングマネージャ フィル・ヒッキー氏
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 シマンテックは2006年7月13日、ユーザーの個人情報を盗む不正プログラムやインターネット詐欺などを防止するためのセキュリティ対策ソフト「Norton Confidential」(関連記事)に関する記者発表を開催した。同社アジアパシフィック担当コンシューマプロダクトマーケティングマネージャのフィル・ヒッキー氏は、この製品を2006年の第4四半期に市場に投入することを明らかにした。

 現在、同社のコンシューマー向け製品の名称は「Noron Internet Security 2006」のように「製品名 + バージョン」という形式を取っている。しかし、この「Norton Confidential」と、同社が2007年3月までに発売する予定の統合型セキュリティ対策ソフト「Norton 360(開発コード名:Genesis)」(関連記事)では、バージョンの概念がなくなる見通し。ユーザーはソフトウエアを購入後、1年間ごとにライセンス料金を支払うことで最新のバージョンを利用できる。その他の製品に関しては従来通りの名称となる見通しだが、「家庭向けのNorton Internet Security 2006、Norton AntiVirus 2006のユーザーには、次バージョンへのアップグレードを無償で提供する予定」(ヒッキー氏)。今までこの両製品のパッケージでは、年間のライセンスのみを購入する場合と、アップグレードも含める場合で料金が異なっていた。

 「Norton Confidential」の主な機能は大きく分けて、(1)詐欺サイトの検出と、(2)ユーザーの個人情報を盗むような悪質なプログラムからの保護の2つ。(1)については、ユーザーがアクセスしているWebサイトの特徴と、既知の詐欺サイト/信頼できる有名なWebサイトの特徴をそれぞれ比較。疑わしいWebサイトにアクセスした場合は警告を発する。比較対象となるのはWebサイトのURL、コンテンツ、レイアウトなどの特徴。(2)は、オンラインバンクなどユーザーが個人情報を入力するWebサイトにアクセスした際に、パソコンで実行中のプロセスを「Norton Confidential」がスキャンし、悪質なプログラムを検出するというもの。パソコン上のプログラムの挙動を分析して、キー操作やスクリーンショットの取得を防止する機能も備えるという。

 対応OSはWindows XPとMac OS X 10.4.6以降で、対応ブラウザーはWindowsならInternet Explorer 6.0以降、Mac OSならSafariとFirefox。価格は未定。なお、7月24日には英語版のベータが公開となる予定だ。

■変更履歴
記事掲載後、シマンテックから訂正の連絡がありました。初出時、「Norton Confidential」のMac OS向け対応ブラウザーを「Firefox」と記述しておりましたが、これは「SafariとFirefox」の誤りとのことです。なお、本文は修正済みです。[2006/07/14 19:00]