ノベルは7月13日,ユーザーID/パスワードといったアカウントを管理するソフトの新版「Novell Identity Manager 3」を発表した。出荷開始は7月25日。特徴は,ワークフロー機能や専用のインテグレーション用ツールが新たに加わったこと。

 新版のワークフロー機能では,申請/承認経路のパターン別に19種類の設定用テンプレートが用意されている。Identity Managerの管理者は,これらのテンプレートから一つを選び,承認者などの設定情報を登録すると,ワークフローが作成できるようになる。

 ノベルの佐藤紀之氏(営業本部システムエンジニアリンググループマネージャー)は「テンプレートを使うことで,最短1日程度でワークフローが使えるようになる」と,説明する。

 専用のインテグレーション用ツールは,業務アプリケーションや他社製のディレクトリ・サービスなどと,Identity Managerを連動させるためのもの。このツールを使うと,例えばディレクトリ・サービス同士のアカウント情報の関連付けの設定といった作業が容易になる。統合開発環境であるEclipseのプラグイン・ソフトとして提供する。

 このほか,管理しているアカウント情報を基に部門や部署の組織図を表示させる機能や,ユーザーID/パスワードを忘れた利用者が自分で再発行手続きができる機能を加えている。

 Novell Identity Manager 3の市場推定価格は,1ユーザーで3000円。同社の販売パートナー会社経由で販売する。