携帯電話向けサービス事業を手掛けるネットビレッジは早ければ今月にも、オンライン名刺管理のβサービスを開始する。名刺を携帯電話などで画像化し、メモなどをつけてネットワーク上で管理・参照できるようにする。サービス提供を前に、管理のためのキーワード設定などの手間を省きつつ、必要なときに必要な名刺情報を取り出せるような管理手法の確立を急いでいる。

 名刺管理サービスは、同社のポータル事業の一環。5月にパーソナル情報を管理する「BrainExplorer」、6月にはブックマークを管理する「RBOOKMARK」の両βサービスを開始したところ。BrainExplorerは、メモやスケジュール、日記などを思いついた段階で書き込み、個々人の発想を支援するためのツール。RBOOKMARKは、ブックマークに記事の一部やコメントをつけて保存できる。いずれも、インターネット経由でパソコンと携帯電話のいずれでもアクセスが可能だ。

 ネットビレッジはこれまで、携帯電話へのコンテンツ配信事業を中心に成長してきた。今後は、一般消費者や企業内個人を対象にした情報管理サービスを継続的な収益源の一つに育てたい考え。βサービスは無料で公開するが、将来的には、これらサービスを有償化したり、セキュリティ機能などを付加して法人向けに提供したりする狙いがある。すでに法人向けサービスとして、携帯電話から社内メールを読み書きするための「リモートメール」を提供している。