PingKingの位置づけ。掲示板やブログ、SNSよりも間口の広いサービスを目指す
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コメントの一覧。同じ情報に興味を持っているユーザーを探せる
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 デジタルガレージ、ぴあ、カカクコムの3社による共同出資会社Web2.0(ウェブツーポイントオー)は2006年7月11日、情報共有サイト「PingKing(ピングキング)」のベータ版を公開すると発表した(7月11日20時時点で当該サイトは準備中)。各ユーザーがお気に入りの話題をピックアップしてコメントを書き込み、それを軸にして他人と情報を共有できることが特徴だ。「ブログやSNSで継続的に情報発信をするほど能動的でなく、掲示板やWikiに書き込みをするほど“濃い”情報を持たないユーザーが気軽に情報を発信できる場にしたい」(同社の竹内崇也取締役)。

 PingKingには、登録をすれば無償で参加できる。各ユーザーには「ポッケ」と呼ばれる個人のページが提供され、ここに自分のお気に入りの話題(キーワード)を追加していく。サービス開始時点では、ぴあとカカクコムが保有する、イベントやアーティスト、商品情報などの情報約30万件が登録される予定。ユーザーは自分がピックアップしたいキーワードを検索してポッケに追加し、それに対するコメントを記入する。簡単な感想を書き込むだけでいいので、まとまった文章を書く必要があるブログなどに敷居の高さを感じている人でも、比較的参加しやすい。

 各キーワードには、それぞれ個別のページが用意されている。そのキーワードの説明文や画像に加え、他のユーザーが書き込んだコメントを確認できる。「ここで自分と似た興味を持つユーザーを探して、そのユーザーのポッケを見ることで、自分のお気に入りを広げられる」(竹内氏)。人気のあるキーワードを一覧表示する機能もあり、現在どのような人やモノに注目が集まっているかが分かる。

 コメントを書きたいキーワードが未登録の場合は、ユーザーが自分で登録できる。また今後、ぴあやカカクコム以外からも情報の提供を受けてキーワードを拡充していく予定だという。情報提供の見返りに、その企業へのリンクを張ることなどによってアクセスを誘導する。

 当面はベータ版として運用する。トラフィックが相当数集まれば、広告や、有料会員サービスなどから収益を得る計画だ。さらに「将来的には、企業が自社製品のプロモーションを展開するプラットフォームになることを目指している」(竹内氏)。例えば、特定の製品に関する情報ページを有償で開設するといったシナリオを考えているという。