マイクロソフトは,Windows 98/98SE/Me用の修正パッチ(セキュリティ更新プログラム)公開を7月12日で終了する。同社は以前からWindows 98/98SE/Meのサポート終了を告知し,Windows XPなどにアップグレードするよう呼びかけている。Windows 98/98SE/Meユーザーは改めて注意したい。

 マイクロソフトは,Windows 98/98SE/Meが影響を受けるセキュリティ・ホールの修正パッチを限定的に提供してきた。深刻度が「緊急」のセキュリティ・ホールについてのみ,「Windows Update」を通じて修正パッチを提供してきた。「緊急」以外のセキュリティ・ホールについては,Windows 98/98SE/Meが影響を受ける場合でも,パッチは提供しない。また,提供手段はWindows Updateを通じてのみであり,ダウンロード・センターなどから入手することはできない。

 Windows 98/98SE/Meのサポート終了に伴い,この“限定的なパッチ提供”も終了する。具体的には,7月12日の“7月の月例セキュリティ情報”が最後になる。同日は,計7件のセキュリティ情報が公開される予定(関連記事:7月のセキュリティ情報は7件)。この中に,Windows 98/98SE/Meが影響を受ける「緊急」のセキュリティ・ホールが存在する場合には修正パッチが公開される。しかし同日以降は,いかに危険なセキュリティ・ホールが見つかろうとも,Windows 98/98SE/Me用パッチはリリースされない。

 このため同社では,Windows XPなどにアップグレードするよう強く呼びかけている。なお,Windows XP SP1のサポートは2006年10月11日に終了する予定である。

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