日本テレコムの「サプリバ」。外食店でメニューの注文ができるほか、ゲームや占いが楽しめる
日本テレコムの「サプリバ」。外食店でメニューの注文ができるほか、ゲームや占いが楽しめる
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第一興商の「DAMステーション」。カラオケの歌唱検定などのほか、占い、ニュース、天気予報などの多彩なコンテンツが楽しめる
第一興商の「DAMステーション」。カラオケの歌唱検定などのほか、占い、ニュース、天気予報などの多彩なコンテンツが楽しめる
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 日本テレコムと第一興商は,主に外食産業向けのブロードバンド情報端末の開発・販売と,それを活用したコンテンツ配信サービス事業で協力,8月に共同出資会社を設立する。初年度は46億円の売り上げを目指す。

 日本テレコムは従来,外食産業向けに,来店客がタッチパネル式の端末から料理や飲物を注文できるオーダー機能のほか,ゲームや占いなどのエンタテインメント系コンテンツが楽しめるブロードバンド情報端末「サプリバ(サプリメントバラエティ)」を販売してきた。来店客にとっては従業員がいなくても注文できる手軽さがあり,店舗側にとっては人件費を軽減できる効果がある。ただし現在までの販売台数は2万台にとどまっており,コンテンツの充実や魅力ある端末の開発が課題だった。

 一方,第一興商は,業務用カラオケ市場において50%超のシェアを持つ最大手で,通信カラオケ「DAM(ダム)」の出荷実績は20万台を超える。ブロードバンドにも早くから対応し,歌唱のお手本や詳細な採点などの高度なカラオケ環境を提供する「ブロードバンド・サイバーDAM」のほか,携帯機器へのカラオケコンテンツのダウンロード販売や歌唱検定,オーディションなどのサービスをはじめ、ゲーム、占い、ニュース、天気予報などの多彩なコンテンツが楽しめる情報端末「DAMステーション」の開発に乗り出している。

 今回,両社が持つハード,ソフトを相互に活用した事業展開を行うとともに,業務用市場に向けた新しい情報端末やコンテンツ配信などサービスの企画・開発で協力するため,共同出資の新会社を設立することにした。

 新会社名は「JDクリエイト」。会社設立日は2006年8月1日。本社を東京都港区に置く。資本金は3億円で,出資比率は日本テレコムが51%,第一興商が49%。初年度は46億円の売り上げ,9000万円の営業利益を目指す。