松下電器産業とソニー,シャープ,日立製作所,東芝の大手家電メーカー5社に,大手ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)のソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)を加えた6社は2006年7月7日,デジタルテレビ向けのポータルサイトを運営する「テレビポータルサービス」を立ち上げた。

 家電5社は共通のポータルサイトを運営できるように,2006年2月から端末仕様などの標準化を進めていた。ついにその成果を生かす段階に入った。

 新会社を立ち上げたメーカー5社が握る日本のテレビ受像機市場のシェアは合わせて8割である。今後5社が標準仕様に基づくデジタルテレビの生産を本格的に始めれば,新会社のポータルサイトが将来巨大な映像配信サイトに育っても何らおかしくない。

 新会社は年内にもポータルサイトを通じてVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスなどを始める。サービス開始に向けて,現在コンテンツを持つ事業者の参加を募っている(詳細は日経ニューメディア2006年7月10日号に掲載)。