RADIUSサーバー・ソフトを開発するアクセンス・テクノロジーは,次世代のネットワーク・ユーザー認証プロコトルであるDIAMETERを実装した認証サーバー・ソフトを開発する。2007年半ばまでにプロトタイプを開発し,2007年後半から2008年にかけて出荷する。

 RADIUSもDIAMETERもともに,AAA(Authentication Authorization Accounting,ユーザー認証・認可・アカウンティング)と呼ぶモデルで表現される,ユーザー認証用のクライアント・サーバー型アプリケーション・プロトコルである。今回アクセンス・テクノロジーが出荷時期を発表したDIAMETERは,RADIUSの後継に位置するプロトコルであり,RADIUSよりも高機能である。例えば,ピア・ツー・ピア型の双方向通信が可能であるほか,認証されなかった場合になぜ認証が通らなかったのかが分かる。

 現在,ユーザー認証を利用するネットワーク機器の多くはRADIUSクライアント機能を持っている。例えば,検疫ネットワークなどでは,ネットワーク機器がRADIUSサーバーにユーザー情報を問い合わせ,RADIUSが返した返答内容に応じて,ユーザーの接続を許可したり,ユーザーを所属させるVLANを制御している。