調査対象300人が所有する携帯電話の機種
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ワンセグ視聴の時間帯(5月26日)
ワンセグ視聴の時間帯(5月26日)
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 調査・コンサルティング会社のシード・プランニングは7月7日,ワンセグ利用動向調査の結果を発表した。

 この調査は,2006年3月までに発売されたワンセグ対応の携帯電話「auW33SA」,「auW41H」,「docomo P901iTV」の3機種を所有する全国の300人の初期ユーザーを対象に,5月に携帯電話によるインターネットアンケートを実施したもの。所有機種の内訳は,それぞれ147人(49.0%),126人(42.0%),27人(9.0%)である。

 実際に「ワンセグ視聴を経験している」と回答したのは全体の80.7%。このうち「データ放送を利用している」のは54.5%だった。所有者全体に対する比率は44.0%になる。

 今回の調査では,ある特定の平日(5月26日)の利用状況について質問を行った。この日,「ワンセグ視聴した」のは全体の37.7%(113/300),そのうち「データ放送を利用した」のは半数以下の42.5%(48/113),所有者全体に対する比率は16.0%(48/300)となった。

 視聴時間帯は,「19~20時台」が最も多く,次いで「21~22時台」「23~24時台」だった。ワンセグ視聴の時間帯は,従来テレビのプライムタイムと一致していることがわかる。通勤・通学の往復の時間帯や昼休み時間帯の利用もみられるが,プライムタイムの利用が圧倒的に高くなっている。

 視聴場所は,「自宅のテレビのない部屋」が31.9%,「会社・学校」が22.1%,「自宅のテレビのある部屋」が17.7%,「交通機関の中で」が17.7%,「交通機関を待っている間」が15.0%という結果になった。視聴する人の多い19時~24時台の時間帯別に視聴場所をみると,いずれも「自宅」での利用率が特に高くなっている。

 1日の視聴時間について聞いたところ,ワンセグ視聴者全体では「20~30分」が最も多かった。ただし<19~24時台>の時間帯に視聴する人においては,30分以上の長時間視聴の傾向が見られた。現状では,ワンセグ携帯は,外に持ち歩いて使うテレビというよりも,あくまでも個人的なテレビ=マイテレビとしての使い方となっているといえそうだ。

 ワンセグ携帯の満足度については,「テレビの音質」,「テレビの画質」については全体的にプラス評価の傾向がみられた。逆に,「バッテリーの持続時間」,「電波の受信状況」,「チャンネル切替・スピード」,「データ放送の切替・スピード」などの操作性については明らかなマイナス評価の傾向がみられた。フリーアンサーでも,約半数から「受信状態・エリア拡大」に関する不満・要望が挙げられた。