「しまにてぃ」のトップページ。配色などをユーザーの好みに応じて変更できる
「しまにてぃ」のトップページ。配色などをユーザーの好みに応じて変更できる
[画像のクリックで拡大表示]
島を発展させていくゲーム。登録しているユーザー間で協力して、各々の島を発展させていく
島を発展させていくゲーム。登録しているユーザー間で協力して、各々の島を発展させていく
[画像のクリックで拡大表示]

 タイトーは2006年7月7日、ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)「しまにてぃ」のベータ版を開始すると発表した。招待制ではなく、メールアドレスを登録すれば誰でも参加できる。パソコンからも携帯電話からも利用可能。

 日記投稿やコミュニティ、アクセスしてきた人の履歴が分かる足跡機能、メッセージ送受信機能といった一般的なSNSの機能に、「星座占い」や「相性占い」、育成ゲームなど、コミュニティ内でのコミュニケーションを促進するタイトー独自のコンテンツを取り込んでいるのが特徴。利用料金は無料。

 「しまにてぃ」は、SNSのエンジン部分に、手嶋屋(本社:東京板橋区)がオープンソース方式で開発を進めている「OpenPNE(オープンピーネ)」を採用。タイトーがカスタマイズして提供する。例えば、ユーザーが、ページにおけるヘッダーやフッター、フレームの配色を変更できる機能や、コミュニティ内のユーザーページにランダムにアクセスする「ランダムジャンプ」機能、しまにてぃ内で投稿した日記をほかのSNSやブログに設定できるRSS機能などは、独自に開発した。

 今後、コミュニティ内に、アバター(コミュニティ内で自分の代わりをつとめるキャラクター)や、Flashを使用した対戦ゲーム、ユーザーによる投稿で情報を拡充する地図ツールなどのコンテンツを提供していく。コンテンツによっては有料課金も行うという。

 家庭用ゲームソフトや携帯電話向けコンテンツ事業などを展開するタイトーが、後発ながらもSNSに参入する理由は、顧客に対して直接、自社ブランドを浸透させたいという狙いがある。ゲームソフトやコンテンツが乱立するなかで、自社のファンを直接、囲い込むツールとしてSNSを選択した。しまにてぃ内で、新作ゲームやコンテンツの販促活動も行っていくという。さらに、「しまにてぃ」で開発したシステムを、他の企業や団体に外販する事業展開も検討している模様。

 タイトーは今秋に正式版を開始する予定。今年度中に50万人のユーザーの獲得を目指すとしている。