LANDesk Softwareは,クライアント管理ソフト「LANDesk」の新版8.7を,2006年7月下旬に出荷する。新版の特徴の一つは,LANDeskで統合管理できる同社製のクライアント用ウイルス対策ソフトを同梱すること。Management Suite 8.7,Security Suite 8.7,Server Manager 8.7,Handheld and Embedded Device Manager 8.7の4製品で構成する。

 Security Suite 8.7は,ウイルス対策やパッチの適用に特化したインベントリ管理/ソフトウエア配布ソフト。全社のセキュリティ・ポリシーと個々のクライアントPCのインベントリ情報を元に,ウイルス対策やパッチの適用を自動化する。新版では,従来版と同様に他社製ウイルス対策ソフトに加え,LANDesk製のウイルス対策ソフトも集中管理できるようにした。同社製の対策ソフトは,Security Suiteに同梱される。

 Management Suite 8.7は,インベントリ管理/ソフトウエア配布ソフト。ひな型となるクライアント環境をイメージとして作成して配布するデプロイ機能を持つ。Windows PE(Preinstallation Environment)やLDLinux向けのブート環境を作成して配布できる。WIM(Windows Imaging Format)形式のディスク・イメージを作成可能なため,同様の機能を標準搭載するWindows Vistaへの移行がスムーズになるという。

 Handheld and Embedded Device Manager 8.7は,シン・クライアント端末などクライアントPC以外のデバイスを管理するソフト。新たに,管理対象となるデバイスの種類を8種類追加した。具体的には,Windows Mobile 5,Wyse S30,Wyse 3125 SE,Neoware e100,Neoware e500,Capio One,HP T5520,Teklogix 753を追加した。

 販売代理店は7社で以下の通り。インテック,ウチダインフォメーションテクノロジー,オージス総研,情報技術開発,住商情報システム,TIS(旧東洋情報システム),富士ゼロックス。なお,米LANDesk Softwareは2002年に米Intelから独立した企業である。2006年4月には米Avocentが買収することで合意した。