(写真1)U3規格に対応したUSBメモリー「クルーザーマイクロ」
(写真1)U3規格に対応したUSBメモリー「クルーザーマイクロ」
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(写真2)U3対応ソフトを使うためのランチャー「LAUNCHPAD」
(写真2)U3対応ソフトを使うためのランチャー「LAUNCHPAD」
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(写真3)「マイコンピュータ」を開くと、CDとリムーバブルディスクに見える
(写真3)「マイコンピュータ」を開くと、CDとリムーバブルディスクに見える
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(写真4)U3対応ソフトを探せる「U3ソフトウェアセントラル」。LAUNCHPADからアクセスできる
(写真4)U3対応ソフトを探せる「U3ソフトウェアセントラル」。LAUNCHPADからアクセスできる
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 「U3」という規格をご存知だろうか。U3は米U3(米サンディスクと米エム・システムズが共同で設立した会社)が策定したUSBメモリーに関する仕様で、対応するソフトをUSBメモリーから起動できるようにするというもの。パソコンからUSBメモリーを抜くと、U3対応ソフトが使ったパソコン内のレジストリやシステムファイルを元の状態に戻してくれる。

 今回、サンディスクが6月に出荷を始めたU3仕様準拠のUSBメモリー「クルーザーマイクロ」(写真1)を実際に試したみた。U3対応のUSBメモリーの国内出荷は同社が初めてだという。

 まずはクルーザーマイクロに搭載済みのソフトを試した。クルーザーマイクロをパソコンに挿入すると、U3対応ソフト用のランチャー(各種ソフトを起動するためのソフト)「LAUNCHPAD」がタスクトレイに常駐する。このアイコンをクリックすると、Windows XPのスタートメニューに似た、LAUNCHPADの画面が現れる。このLAUNCHPADを通じて、ソフトをインストールしたり起動したりする(写真2)。U3は、パソコンからは、CDとリムーバブルディスク(USBメモリー)として見える(写真3)。このCDに見える部分にLAUNCHPADが格納されており、パソコンに挿入すると自動起動される仕組みになっている。

 クルーザーマイクロには、IP電話ソフト「Skype」、ウイルス対策ソフト「Avast!」、パスワード管理ソフト「SignUp Shield」、データ同期ソフト「CruzerSync」、「乗換案内 U3 Edition」が同こんされている。このほか、LAUNCHPADのメニューから「プログラムのダウンロード」を選ぶと、U3対応のソフトを検索することもできる(写真4)。現状でU3に対応するソフトには、Webブラウザーの「FireFox」、電子メールソフトの「Thunderbird」、オフィスソフトの「OpenOffice.org 」など、有償のものも含めて約200種類(日本語版以外も含む)がある。

 出張先などでちょこちょこっとメールを確認するときに、わざわざノートパソコンを持ち運ばなくて済むのでモバイル環境を改善できそうだ。また企業では、社内のどのパソコンを社員が使っても、その人のパソコン環境を作れるシンクライアントのように活用することも考えられる。

 クルーザーマイクロの価格はオープン。実勢価格は4700円(512MB)、8980円(1GB)、1万8200円(2GB)。なお、きょう体に金属の光沢を施した「クルーザータイタニウム」(1GB/2GB)を7月から出荷する予定だ。