携帯電話サイズを実現したウィルコムの「W-ZERO3[es]」([es]はエスと読む)
携帯電話サイズを実現したウィルコムの「W-ZERO3[es]」([es]はエスと読む)
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 ウィルコムは2006年7月4日、携帯電話サイズのWindows Mobile 5.0搭載端末「W-ZERO3[es]」(WS007SH)を、7月27日に発売すると発表した。製造はシャープが行う。色はホワイトとブラックを用意する。価格はオープンだが、同社の直販サイトでの販売価格は、新規ユーザー向けのPHS通信モジュール付きモデルが2万9800円(年間契約時。年間契約なしだと3万3800円)。

 高コントラストタイプのASV液晶を採用。サイズは2.8型で、解像度は640×480ドット。タッチペン入力にも対応する。バッテリー駆動時間は通話時が7時間、待ち受け時が500時間。重さは175g。従来モデルにあった無線LANはオプションになった。

 新製品の最大の特徴は、スライドして出し入れできるキーボードを搭載しながら、携帯電話程度の大きさを実現した点。キーボード収納時の大きさは幅56×奥行き135×高さ21mmで、従来のW-ZERO3シリーズよりも小型化が図られている。

 キーボードとは別に通話時などに利用する数字キーを新たに備えた。さらに、データ通信中の着信にも対応。電話としての使い勝手も高まった。日本語入力システムには「ATOK」を採用。「ATOKの高い変換効率により、片手操作がメインの数字キーでも長文入力が容易になる」(ウィルコム)という。このほか、片手操作に特化した同社独自のメールソフト「W-ZERO3メール」を新たに搭載した。

 USBのホストになることも大きな特徴だ。通常、パソコンがUSBのホストになるため、それ以外のデバイス同士では通信することができない。本機はUSBホスト機能を備えているので、USBメモリーやデジタルカメラなどのデバイスを直接接続できて、データのやり取りが可能。今後はワンセグ対応のテレビチューナーやモバイルプリンター、Bluetoothアダプターなどの対応機器も登場する見込み。USBのホスト機能を備えていることから、機能の拡張が容易になっている。なお、従来機種もUSB端子は備えていたが、ホスト機能がなかったので、接続できる周辺機器は限定されていた。