写真1 新端末「W-ZERO3[es]」を手にするウイルコムの八剣洋一郎社長 端末のサイズは,既存の「W-ZERO3」よりスリムになった。外観はストレート・タイプの携帯電話機そのもの。
写真1 新端末「W-ZERO3[es]」を手にするウイルコムの八剣洋一郎社長 端末のサイズは,既存の「W-ZERO3」よりスリムになった。外観はストレート・タイプの携帯電話機そのもの。
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写真2 オプションの「ワンセグユニット」(仮称)を装着したところ 端末とはUSBインタフェースで接続する。パソコン関連製品を手がけるピクセラが開発した。発売時期と価格は未定。
写真2 オプションの「ワンセグユニット」(仮称)を装着したところ 端末とはUSBインタフェースで接続する。パソコン関連製品を手がけるピクセラが開発した。発売時期と価格は未定。
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 ウイルコムは7月4日,Windows Mobile 5.0を搭載したスマートフォンの新モデル「W-ZERO3[es]」を発表した。同社が2005年12月に発売した「W-ZERO3」の使い勝手と機能をほぼ継承しながら,外観を携帯電話機のようなデザインに変えた(写真1)。新端末は,W-ZERO3と同じシャープが開発した。発売日は7月27日だが,14日から予約販売を開始する。価格は2万9800円から。

 W-ZERO3[es](型名は「WS007SH」)は,ストレート・タイプの携帯電話機と同じ外観を持つ。既存モデルであるW-ZERO3と同じスライド式のキーボードを備える一方で,通常の携帯電話機と同じダイヤル・ボタンも装備する。電話番号の発着信操作などにはダイヤル・ボタン,メールの文書作成などにはスライド式のキーボードといった使い分けが可能になった。液晶ディスプレイはタッチ・パネル式で,スタイラス・ペンを使った入力操作にも対応する。

 本体の大きさは,既存モデルの約70×130×26mmから約56×135×21mmに小型化した。液晶ディスプレイも既存モデルの3.7型から2.8型と小さくなったが,高精細な液晶パネルを搭載することで,表示解像度は640×480ドットを実現。既存モデルと同じだけの情報量を表示できるようにした。重さは既存モデルの220gから175gへと軽量化を図る一方で,連続通話時間は5時間から7時間,連続待ち受け時間は200時間から500時間と長時間の持ち歩きを可能にした。

 オープン価格だが,直販サイト「WILLCOM STORE」での販売価格は以下の通り。新規契約時は「年間契約あり」で2万9800円,「年間契約なし」で3万3800円。機種変更時は,現端末の継続利用期間が10カ月以上で2万9800円,6カ月以上10カ月未満で3万9800円,6カ月未満で4万3800円。既にPHS機能を提供する超小型無線通信モジュール「W-SIM」を持っているユーザーでW-SIMが不要の場合は3万6800円となる。同サイトでは,既に予約販売の開始を告知している。

 発表会場には,今後発売が予定されている周辺機器の展示,デモンストレーションを実施していた。具体的には,ワンセグ放送の受信,表示を可能にする外付けユニット(写真2),新端末と直接つなげられるプリンタ・ユニット,新端末を液晶プロジェクタや外部ディスプレイと接続する外付けユニット,Bluetoothカードなどがある。なお,新端末には無線LAN機能を実装しないため,同機能を使うには別途,外付けの無線LANカードを用意する必要がある。