EDI(電子データ交換)/システム連携分野のパッケージ開発・販売を手がけるデータ・アプリケーション(DAL)は7月4日,中堅・中小企業向けBtoB(企業間電子商取引)ソフトの最新版「ACMS Lite V1.4」を発売した。EDIの国際的な標準プロトコルである「EDIINT AS2」を採用し,国内取引と海外取引の両方を統合運用できるようにしたことが特徴である。

 ACMS Lite V1.4は,BtoB構築のための標準プロトコルやデータ変換機能,スケジューリング機能,ジョブ管理機能などを備え,「ebXML メッセージサービス仕様 (ebXML MS)」や「SOAP-RPC」をベースとしたJEDICOS-XMLメッセージ交換手順といった国際標準仕様もサポートしている。

 今回の目玉であるAS2は,インターネット上でセキュアなデータ交換を行うための通信プロトコルで,すでに欧米では大手流通業などが採用し始めている。同社はACMS Liteに先立ち,大企業を対象にしたBtoB製品である「ACMS(Advanced Communication Management System) B2B ver2.6」にAS2を採用したことを今年4月に発表済み

 ACMS Lite V1.4は,中堅・中小企業のシステム環境を想定しているため,Windows XPなどのクライアントOSでも稼働し,新たにBtoB用のサーバーを導入する必要がない。そのため,同クラスの他社製品と比べて半分程度のコストで導入できると同社は説明している。クライアント版のACMS Lite Standard Editionは9万4500円(税込み)から,サーバー版の同Enterprise Editionは42万円(同)から。