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 クラスタ・システムの開発などを手がけるベンチャ企業Acorn Software Technologiesは7月1日,オープンソースのECサイト構築ツール「Zen-Cart」を利用したNAS(ネットワーク・ストレージ)販売サイトを開設した。

 予算や柔軟性からオープンソースのECサイト構築ツールの採用を検討し,まずos-commerceを候補として調査した。os-commerceはオープンソースのECサイト構築ツールとしては普及しており多くのデザインテンプレートもあるが「使用しているPHPコードが古く,メンテナンスがほとんどされていない」(代表取締役社長 玉田純三氏)。そこで,os-commerceから派生したオープンソースECサイト構築ツールzen-cartを採用した。zen-cartは「活発ではないがメンテナンスが行われコードが比較的新しい」(玉田氏)ことが理由となった。

 サイトの構築には4カ月を要した。「購入したテンプレートとzen-cartのバージョンが一致しておらず,PHPコードの変更を行う必要があった。テンプレートは英語圏で開発されたものがほとんどであり,日本語対応が不十分」などの問題があったものの,玉田氏は「Zen-cartを使っていなければ,開発工数はもっと大きくなった。オープンソースの利用は正解だった」と見ている。

 構築したECサイト「Acorn Store」では,米InfrantのNASであるReadyNASを販売している。