シマンテックは7月3日、同社製のシステム管理ソフトをデータセンター向けにバンドルしたスイート製品「Data Center Foundation」を8月に出荷すると発表した。英語版を8月10日、日本語版を8月28日に出荷する。データセンター向けとなっているが、企業内データセンターもターゲットである。

 Data Center Foundationは、サーバーやストレージの性能管理やストレージの階層ごとの管理、データ保護、災害時の復旧といったデータセンターに求められる機能を一元的に提供する。バックアップ管理ソフト「Veritas NetBackup」、ストレージ管理スイート「Veritas Storage Foundation」、サーバー管理スイート「Veritas Server Foundation」、アプリケーション性能管理ソフト「Symantec i3」の4製品を組み合わせている。

 特徴は、サーバーやストレージ、OSの種類が違っていても管理・運用の作業を一元的に操作できること。さらに、組み合わせる4製品の連携強化を進めており、ワークフローやレポート、ライセンス管理などの機能を共通化している。

 米シマンテックのクリス・ヘガーマン データセンター管理担当グループプレジデントは、「データセンターには異機種異ベンダーのサーバーやストレージが混在し、ユーザー企業はそれぞれのベンダーが提供する様々な管理ソフトを使って管理している。ベンダーやOSの種類によって操作が変わるなど一貫性がなく、管理が非常に複雑化している」という。

 価格は中小企業の場合で数百万円、大企業だと数千万円くらいになり、個別に買うよりも安くなるという。パートナーを介しての販売となるが、「営業面でパートナーを支援するコンサルタントを増やしており、パートナーと協力してユーザー企業にメリットを訴えていく」(シマンテックの朝倉英夫プロダクト・マーケティング部リージョナル・プロダクト・マーケティング・マネージャ)と語る。

 また同社はData Center Foundationの出荷日に合わせて、Storage Foundationの新版「Storage Foundation 5.0」と、Veritas Server Foundationを構成するソフト「Cluster Server」の新版「Veritas Cluster Server 5.0」を出荷する。