オリンパスは6月29日,カメラ付き携帯電話で撮影した画像の関連情報を検索するサービス「スティッキーズ!」の実証実験を開始した。同サービスの特徴は,利用者が撮影画像をスティッキーズ!に送信するだけで,GoogleやYahoo!モバイルなどの検索サイトから関連情報を引き出せる点。例えば車を撮影して送信すると,該当する車の名称や車種などのキーワードを入力することなく検索サイトを利用できる。

 キーワード入力が不要なのは,あらかじめ企業やエンドユーザーがスティッキーズ!の画像データベースに画像とキーワードをセットにして登録した画像データベースがあるため。利用者が撮影した画像は画像データベースの登録画像と照合され,類似画像と関連キーワードとして検索結果に表示される。スティッキーズ!のデータベースに類似画像が存在しなかった場合は,撮影者が任意のキーワードを入力して登録する。つまり実際に文字入力が不要になるかどうかは,利用者による登録画像の充実次第と言える。

 利用に際しては,NTTドコモとボーダフォンの専用Javaアプリのダウンロードが必要。a@4965.jpに空メールを送信すると,専用Javaアプリのダウンロード・サイトのURLを記したメールが届く。専用Javaアプリを実行すると,自動的にカメラ機能が起動。撮影した画像をスティッキーズ!に送信する。パケット通話料の目安は,画像検索と結果の閲覧1回につき40円程度。

 実証実験は2006年10月初旬まで実施する。今後は企業のWebサイトなどでの採用に向けたシステム外販も視野に入れ,2007年の実用化を目指す。