ウィルコムは今月6日に発表した企業向けサービス「WILLCOM Business Packege」の販売戦略を明らかにした。同サービスはASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)サービスの「Aタイプ」と閉域型ネットワークサービス「Bタイプ」の2種類があり、8月に順次開始する予定。中でも、ソリューションプロバイダとの連携に力を入れるのはBタイプである。

 Bタイプは、PDA(携帯情報端末)型PHS端末「W-ZERO3」などからインターネットを介さずIP-VPN(仮想私設網)経由で、ユーザー企業のイントラネットへアクセスできるというもの。ウィルコムの喜久川政樹・執行役員経営企画本部長は「大塚商会やアッカ・ネットワークスなど中堅市場に力を入れている企業に、業務ソリューションと組み合わせて扱って欲しい」と強調する。

 一方Aタイプでは、ウィルコムが端末と回線、電子メールなどのシステムをワンストップで提供する。このため「通信系のパートナー企業でも販売しやすい」(喜久川本部長)という。Exchange ServerをASPサービスとして提供。ユーザーのW-ZERO3をインターネット経由で同期させて、電子メールや予定表などのデータをいつでも最新の状態に保つ。さらに、W-ZERO3以外のPHS端末やオフィスのパソコンからでもExchange Serverにアクセスできる。料金はASPサービスの利用料とデータ通信料を合わせて、月額5000円以下を予定している。