メディアエクスチェンジ(MEX)は6月27日,メールの添付ファイルをWebサーバーに格納するメール・サーバー「RipGate」の販売を開始した。従来FTPやオンライン・ストレージを利用して送受していたような大容量のファイルを,簡単に暗号化してやり取りできるのが特徴。添付ファイルによるウイルス感染を抑止する効果も見込める。

 RipGateはユーザーが送信したメールから添付ファイルを取り除き,ファイルの格納場所を記したURLを本文に追加して送信。受信者はRipGateにWebブラウザでアクセスし,添付ファイルをダウンロードする。送信はSMTP TLSで認証/暗号化し,受信時もSSLを用いることで添付ファイルの盗聴や改ざんを防止できる。

 送受したメールは,メール本文や添付ファイルの内容を記録してデータベース化。同一ファイルの再送信や指定したファイルの送受信を制限できる。このほか,ユーザーごとの送信先メール・アドレス/ドメインの制限や,添付ファイルの保存期間の制限といった各種セキュリティ設定が可能。

 価格はRipGateのソフトとサーバー機およびOSをセットにした場合で800万円。MEXのASP型サービスを使う場合で,1ユーザー当たり1050円(1カ月当たりのメール送信数は300通まで)から。