BRODIAEA emailProtector Standard Edition
BRODIAEA emailProtector Standard Edition
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 オレンジソフトは,S/MIMEを用いて電子メールに署名/暗号化を施すメール・サーバー・アプライアンスの新版「BRODIAEA emailProtector Standard Edition」を,2006年8月に出荷する。1台でカバーする処理性能は「1時間あたり4万通以上」(オレンジソフト)。価格は250万円(税別)から。

 同社では,S/MIMEの電子署名を付与するメール・サーバー機「BRODIAEA emailProtector Signing Edition」を2006年4月に出荷している(価格は税別で150万円から)。今回出荷するStandard Editionは,Signing Editionの機能上位版に相当し,電子署名に加えてS/MIMEのもう1つの機能である暗号化も施せるようにした。

 個々のユーザーが署名/暗号化に用いる鍵は,BRODIAEA emailProtector上で一元管理する。メールを送信するユーザーは,メール・ソフトからBRODIAEA emailProtectorにメールの中継を依頼する。BRODIAEA emailProtectorがユーザーごとに異なる証明書を用いて署名や暗号化を施す。このため,クライアントPC側には電子証明書は必要ない。メールソフトにも制約はない。

 ただし,暗号化を施す場合,メールを受信する側は,S/MIMEを利用可能なメール・ソフトを使う必要がある。加えて,メール送信者の証明書をクライアントにインストール(インポート)する必要がある。また,企業内でメールをアーカイブ保存する場合には,復号した後に保存する仕組み作りや,保存したメールの復号処理などを検索アプリケーションに実装するなどの工夫が必要になる。

 なお,暗号化メールを読む場合だけでなく,電子署名を検証する場合にも受信側にはS/MIME対応メール・ソフトは必要だが,検証しなくてもメールの内容は読める。