ジャスダック証券取引所は6月26日、二つのシステム強化策を実施したと発表した。誤発注防止と注文受付可能件数の増大である。

 まず誤発注防止のため、上場株式数の30%を超える数量の注文を受け付けない制限機能をシステムに追加した。東京証券取引所でも今年4月に、同様の注文制限機能を設けている。

 もう一つの強化策として、1日当たりの注文受付可能件数を、従来の210万件から400万件に引き上げた。これまでの一日の最高注文件数は94万件だったが、注文数の増加を見越して、さらにシステムに余裕を持たせることにした。また、ジャスダック証券取引所は現在、大阪証券取引所と相互にシステム面でバックアップがとれるよう協議中。そのシステム整備の一環でもあるという。

 ジャスダック証券取引所はさらに今年末をめどに、システムの注文処理能力を、現在の1分当たり約8000件から、約1万6000件へと2倍に高める計画だ。