写真 ホライズン・デジタル・エンタープライズの「HDE Mail Filter 3」の画面写真
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 ホライズン・デジタル・エンタープライズ(HDE)は6月26日,電子メールのフィルタリング/アーカイブ・ソフトの新バージョン「HDE Mail Filter 3」を発表した(写真)。フィルタ・ルールの多階層化が可能になったほか,非改ざん証明機能,BCCフィルタリング機能などを搭載した。また,新たに複数のインデックス構成が取れるアーカイブ・ソフト「HDE Mail Filter 3 Ex-Archive Edition」が新バージョンから加わった。

 HDE Mail Filterは,電子メールに特化したセキュリティ製品。キヤノンシステムソリューションズのGUARDIANWALLや英クリアスウィフトのMIMEsweeperなどと同じ製品ジャンルに属する。HDE Mail Filterは新版で,2009年3月期決算から適用予定の日本版SOX法や情報漏えいに備えた拡張を施した。

 例えば,アーカイブ・メールの非改ざん証明は,電子メールのインデックスが作成されるたびにハッシュ値を保存。保存されたメールが改ざんされていないことを証明できる機能である。また,BCCフィルタリング機能によって,メール・ヘッダーに含まれないBCCをフィルタリング・ルールに指定できるようになった。社外に添付ファイル付きのメールを送信する場合は,必ず上司のメール・アドレスをBCCに入れるといったニーズに対応できるとしている。

 製品は,アーカイブ機能や複数インデックス構成を取れるかどうかで4種類に分かれる。「Professional Edition」と「Enterprise Edition」はフィルタリング機能とアーカイブ機能を,「Ex-Archive Edition」と「Archive Edition」がアーカイブ機能を搭載。EnterpriseとEx-Archiveはインデックスを複数サーバーに分散できる構成が取れる。出荷開始はProfessionalとArchiveが7月25日に,EnterpriseとEX-Archiveが9月19日に予定されている。価格は22万500円から。