インターネット・トラフィック・インフォメーション・サービス
インターネット・トラフィック・インフォメーション・サービス
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 オープンソース・ジャパン(OSJ)は,Webサイトのレスポンス時間を測定するサービス「インターネット・トラフィック・インフォメーション・サービス」(ITIS)を,2006年6月26日に開始した。同社に設置した測定サーバーの利用のほか,測定システムの顧客先への納入も請け負う。価格は個別対応だが,OSJのサーバーを使って5サイトを1週間10分間隔で監視した場合で10万円から。

 ITISは,HTTP要求のSYNパケットを送信してから最初のACKパケットが返ってくるまでの時間を計測するアプリケーションである。顧客が得るアウトプットは,測定結果の生データと,測定結果を元にした各種のレポートである。要件に応じて,時間ごとのレスポンスの変化や緯度経度情報を利用した地図上へのプロットも可能である。

 ソフトウエアは,Linuxと各種オープンソースに加えて,レスポンスを計測する機能やグラフ描画,レポート作成用ソフトなどはOSJが独自にC言語で開発した。計測能力は,PCサーバー1台とLinuxの組み合わせで「1サイトを10秒間隔で計測した場合,同時に3000サイト程度」(OSJ)を計測できる。

 OSJは,ITISを使って計測したサンプル・データを公開している。2006年6月1日午前0時にOSJを基点に,国内の官公庁,自治体,大学など約2900サイトのレスポンスを計測したものである。各サイトの所在地を地図上にプロットしている。