フリーのLinuxディストリビューション「Fedora Core」を開発するFedora Projectが2006年6月22日(米国時間)に公開した「Fedora Core 6 Test1」をさっそくインストールし,主要ソフトウエアのバージョン等を確認した。Fedora Core 6 Test1は開発途上のアルファ版に相当するもの(関連記事)。今回主要ソフトウエアをチェックしてみた限りでは,現行版である「Fedora Core 5」との違いは少なかった。
新たに加わったソフトウエアで目に付いたのが,「Baobab Disk Usage Analyser」(写真1)。その名の通り,ハード・ディスクの使用率等をグラフィカルに表示する管理ツールである。
デスクトップ系の主要アプリケーションは,マイナー・アップグレードにとどまる。統合デスクトップ環境「GNOME」のバージョンは2.15.2(写真2)。Webブラウザ「Firefox」のバージョンは1.5.0.3(写真3)。オフィス・ソフト「OpenOffice.org」のバージョンは2.0.3(写真4)。このほか,Linuxのカーネルのバージョンは2.6.16,gccのバージョンは4.1.1,glibcのバージョンは2.4.90である(写真5,現行版のFedora Core 5の主要ソフトウエアのバージョンについては,こちらを参照)。
Fedora Projectの計画によると,Fedora Core 6ではGNOME2.16とOpenOffice.org2.0.3を採用する(関連記事)。後者はすでに取り込まれたが,GNOME2.16については最新のスケジュールでは9月25日に公開される計画。Fedora Core 6の公開予定日は9月27日だが,GNOMEの開発状況により,遅れることもありそうだ。