(C)SCEI、(C)SCN 「電子透かし」を利用した広告モデルのイメージ
(C)SCEI、(C)SCN 「電子透かし」を利用した広告モデルのイメージ
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 ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は2006年6月23日、携帯型ゲーム機のプレイステーション・ポータブル(PSP)向けに無料動画を配信すると発表した。同日、サービスを開始する。

 無料動画配信の第1弾は、air impressが運営する「インプレスTV」のコンテンツ。PSP向け動画配信サービスサイトの「Portable TV」で配信する。PSP向けの動画として、無料で配信するのはこれが初めて。従来は有料での動画配信のみだったが、今回広告モデルを取り入れることで無料配信を実現した。

 広告は番組の前後に動画広告を挿入するタイプと、番組内でタイアップとして広告をするタイプの2種類を想定しているという。今後はメディアグリッドが開発した「電子透かし」を利用した広告も導入する予定。これはPSPの画面を2分割し、一方には番組、他方には電子透かし情報を埋め込む。この電子透かし情報を携帯電話のカメラなどで読み込むことで、携帯電話でキャンペーンサイトなどにアクセスさせる仕組み。

 電子透かし技術は、QRコードなどと異なり、広告バナーなどのデザインに支障をきたすことなく埋め込める、どの動画からどの端末がアクセスしてきたかなどが分かり、マーケティングにも利用できるといったメリットがあるという。メディアグリッドの電子透かし技術を動画に採用するのは「まずはインプレスTVのコンテンツから始めることになると思うが、今後は他社の動画コンテンツや動画配信サイト、ゲームなどへも提供していきたい」(メディアグリッド)という。