インターコム(東京都台東区、高橋啓介社長)は6月23日、企業内にあるサーバーやパソコンのハードディスクを診断するソフト「SmartHDD Server ハードディスク診断」を7月28日から発売すると発表した。ほとんどのハードディスクに搭載されている自己診断機能「S.M.A.R.T.」を使って、ハードディスクを定期的に監視し、性能情報に加え、いつ故障するかを予測して具体的な年月日までレポートする機能を持つ。

 同社は昨年12月に、スタンドアローン版のハードディスク診断ソフト「SmartHDD Pro ハードディスク診断」を出荷しており、半年で約1万本を販売するヒット商品となった。SmartHDD Serverは同ソフトのネットワーク版という位置付け。約50台までのWindowsサーバーやクライアントを集中監視でき、ファイルサーバーやNAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)などでの利用に需要があるとみている。

 さらに、バックアップコストの削減にもつなげることも可能だ。「すべてのパソコンのデータをバックアップしようとすると大容量ストレージが必要になる。このソフトを使えばハードディスクが壊れそうなパソコンだけバックアップを取ればいいため、ストレージコストは安く済む」(インターコムの鈴木修マーケティング本部本部長)という。

 価格は、5クライアント版で9万5000円からとなっている。中小企業や部門単位での導入を見込んでおり、システムインテグレータを介して提供する。また、保守事業者もターゲットで、サービス商材として活用してもらう。SmartHDD Proは一般ユーザー向けの製品で、Webサイトからのダウンロード販売や量販店販売がメインだった。

 販売目標は1億円。将来は、同社製のパソコン操作監視/制限ソフト「MaLion」との連携も考えているという。管理対象となる機器のOSは、Windows Server 2003/XP/2000 Server/同 Professional/Me/98SEで、管理端末のOSはWindows XP Professional、もしくは同 2000 Professionalとなっている。