総務省は2006年6月22日,2005年度第4四半期(2006年1月~3月期)における通信事業分野の競争状況についての調査結果を発表した。前回調査の2005年12月末時点に比べて,固定電話市場でNTT東西地域会社のシェア(市場占有率)が減少した一方,FTTH(ファイバー・ツー・ザ・ホーム)サービスではNTT東西のシェアが増加した。

 調査結果の詳細をみると,NTT東西の加入電話の契約者数の合計は2006年3月末時点で5807万件となった。固定電話市場全体に占めるシェアは93.4%で,2005年12月末時点から1.3%減少した。一方,メタル回線(ドライカッパー)を使って提供する直収型固定電話の契約者数合計は3月末時点で261万件となり,固定電話市場で4.5%のシェアを占めた。

 FTTH市場をみると,2006年3月末時点の契約者数は全体で545万8000件となった。このうちNTT東西は合計で62.6%のシェアを獲得し,2005年12月末時点に比べて1.9%増加した。そのほかの事業者では,電力系通信事業者のシェアが15.8%,USENは8.7%とそれぞれ0.5%ずつ低下した。