図1 FTTH契約数の事業者別シェアの推移
図1 FTTH契約数の事業者別シェアの推移
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 総務省は6月22日,2005年度第4四半期(2006年1月~3月)における電気通信事業分野の競争状況に関するデータを発表した。対象となるのはFTTHや携帯電話,IP電話,法人向けの新型WANサービスなど。

 3月末に契約者数500万を突破したFTTHでは,NTT東西地域会社の契約者数シェアが62.6%に達し,増加傾向が続いている。同シェアは2005年度第2四半期が59.2%,同第3四半期が60.7%だった(図1)。第4四半期の他事業者のシェアは,電力系事業者が15.8%,USENが8.7%だった。

 移動体通信分野はKDDI(au)の増加が続いている。auの第4四半期のシェアは26.4%で,第3四半期に比べ0.3ポイント増加した。一方,NTTドコモのシェアは53.8%で0.3ポイント減,ボーダフォンも15.8%で0.2ポイント減少した。また,2005年から増加傾向に転じたPHSは4.1%。第3四半期よりも0.2ポイント増加した。

 IP電話の分野では,0AB~J番号のIP電話サービスにおける東西NTTのシェア増加が際立った。NTT東日本は34.7%で第3四半期に比べ5.4ポイント増,NTT西日本は27.9%で9ポイントの増加となった。

 IP-VPNや広域イーサネット,メガデータネッツなどの法人向けの新型WANは東西NTTのシェアが35.7%で第3四半期と比べて2.6ポイント増だった。

 なお,総務省は2003年度から電気通信事業者間の競争評価を実施。その一環として各事業者からの情報収取を基に,シェアなどの競争状況のデータを集計・公表している。