写真1 「あんしんタッチ」のデモンストレーションの様子<BR>子供の識別に使うFelicaは市販のカードでもFelica搭載の携帯電話でも利用できる。
写真1 「あんしんタッチ」のデモンストレーションの様子<BR>子供の識別に使うFelicaは市販のカードでもFelica搭載の携帯電話でも利用できる。
[画像のクリックで拡大表示]
写真2 レブルシステムズの杉山幸司・取締役営業本部長(左)とアッカ・ネットワークスの佐藤幸一・パートナ営業部アカウントマネージャ(右)
写真2 レブルシステムズの杉山幸司・取締役営業本部長(左)とアッカ・ネットワークスの佐藤幸一・パートナ営業部アカウントマネージャ(右)
[画像のクリックで拡大表示]

 アッカ・ネットワークスとソフトウエア・ベンダーのレブルシステムズは6月21日,子供の登下校情報を保護者に配信するASPサービス「あんしんタッチ(アッカ閉域ネットワークバンドル版)」を発表した。学校や学習塾向けに販売する。

 レブルシステムズの登下校情報配信システムは,学校や塾の登下校時に子供がFelicaを搭載したカードや携帯電話を専用リーダーにかざすと,その旨を時刻と共に保護者にメールで伝えるというもの(写真1)。保護者がサービス専用のWebサイトにアクセスして,子供に伝言を送ることも可能だ。

 サービスを利用する学校や学習塾と,ASPのサーバーが置かれているデータ・センターはアッカの閉域網で接続する。これにより,データ・センターのサーバーに登録する子供や保護者の個人情報を守る。

 レブルシステムズは従来からこの仕組みをインターネット経由のASPサービスとして提供してきたが,「インターネットへの接続方法が分からないユーザーや,インターネットをWebブラウジングでしか使ったことがなく業務データが流れることに不安を感じるとするユーザーからの声が上がっていた」(杉山幸司・取締役営業本部長。写真2,左)。このため,閉域網を使うサービスを提供することにしたという。同サービスは,レブルシステムズがアプリケーションとネットワークをワンストップで提供。杉山本部長は,「一元的な窓口で対応できるのが利点」とアピールする。

 このサービスにはベストエフォート型のネットワークを使うタイプと,帯域保証型のネットワークを使うタイプの二つのメニューがある。月額費用はアプリケーション利用料と閉域ネットワーク利用料の合計額。アプリケーション利用料はいずれも1ユーザー(登下校する子供1人)当たり月300円。ネットワーク費用は,ベストエフォート型が1回線当たり月1万9800円,帯域保証型が月3万6300円(128kビット/秒の保証)。初期費用はアプリケーションの準備費用が15万円,ネットワーク工事費用が5万円から。

 またレブルシステムズは監視カメラのシステムも手がけており,「これらとアッカの閉域網を組み合わせたサービスも考えていきたい」(杉山本部長)としている。