ワイ・イー・データは、電子メールの内部統制強化を支援するツール「PowerControls 4.1」を6月21日から発売する。米クロール・オントラック社の製品で、バックアップシステムに格納した大量の電子メールの中身を検索し、メッセージのやり取りを一覧表示するといった機能を備える。添付ファイルの内容も検索対象としており、内部統制の検証が容易になるという。日本版SOX法対策ソリューションの一環として売り込む考えだ。

 マイクロソフトのExchangeに対応し、今回の新バージョンでは機能強化を図ったほか、特に検索スピードを高めた。「従来の方法では、バックアップ時点のシステムと同じバージョンにするなど環境作りが大変で、検索にも時間がかかった。PowerControlsではバージョンが変わっても対応できるほか、独自のアルゴリズムで処理が速くなった」(オントラック事業部の沼田理・営業部長)。バックアップソフトは、旧ベリタス製品など主要ソフトに対応している。
 
 今回から新しい売り方も用意した。安価にして15日間だけ使えるようにした「One-Time Edition」(メールボックスは無制限)と呼ぶ販売方法を打ち出し、市場に浸透しやすくしている。このほか、使用期限無制限の「Standad Edition」もあり、17万8000円から(100メールボックスまで)。初年度は8000万円の売り上げを狙う。販売方法は間接チャネルがメインで、アイティフォーや大塚商会、ソフトバンクBB、富士ソフトABCがパートナーになっている。