ACCESSは6月21日,家庭内ネットワーク規格「DLNA Network Device Interoperability Guidelines expanded: March 2006」に対応したミドルウエア「NetFront Living Connect」を開発したと発表した。組み込み機器向けに提供する。

 DLNAはホーム・ネットワークでディジタルAV機器同士やパソコンを相互に接続し,動画,音楽,静止画像のデータを相互利用するための仕様。

 ACCESSでは「NetFront Living Connectは,TV,セットトップボックス,ハードディスクレコーダー,携帯電話,デジタルカメラ,プリンター,ホームゲートウェイなど,あらゆる組み込み機器で動作できるように設計時から配慮した」としている。メモリーが少ない機器でも動作すること,OSやCPUを選ばないことを目標に開発したという。

 DMS,DMP,DMC,DMRなどのDLNAデバイスクラスはモジュール化しており,必要なデバイスクラスだけを開発できる。ユーザー・インタフェース部分は分離して実装しており,GUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)は自由に開発できるとしている。デジタル・コンテンツ保護については,DLNA Certification,IntelのViiV,MicrosoftのPlaysForSureのロゴ認証を取得する予定という。

 SDK(ソフトウエア開発キット)パッケージは2006年10月の発売を予定している。沖電気工業と合弁会社OKI ACCESSテクノロジーズ製のコーデック「NetFront Video Codec Modules / NetFront Audio Codec Modules」や音声・映像メディアプレイヤ「NetFront Media Player」と組み合わせた形態でも提供する。