センドメールは、電子署名技術を使った送信ドメイン認証方式「DKIM(DomainKeys Identified Mail)」に対応するメール・サーバー「Mailstream Switch MTA3.2」の販売を6月末に開始する。DKIMはメールを送信したサーバーが正しいことをチェックする仕組みの一つで、スパム(迷惑メール)を検知するのに効果がある。ただ、比較的新しい技術であるため、対応する製品はまだ少ない。

 DKIMは、メールに電子署名を付与し、それを受信側で検証することによって、送信元を偽った迷惑メールではないことを確認する仕組みである。電子署名を検証するための暗号鍵は、DNSサーバーを使って、送信元企業があらかじめ公開しておく。

 Mailstream Switch MTAは、欧米企業を中心に導入が進んでいる「Sender ID」と呼ばれる送信ドメイン認証には、以前から対応していた。Sender IDは、電子署名のかわりに、送信元メール・サーバーのアドレスをDNSサーバーに公開し、確認に使う。DKIMに対応したことにより、二つの主要な送信ドメイン認証方式に対応したことになる。

 価格はオープンだが、130万円程度とみられる。センドメールは、DKIMを導入する企業向けの技術コンサルティング・サービスも、同時に開始する。