独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は6月20日,2006年度上期の「未踏ソフトウェア創造事業」に採択したプロジェクトを発表した。提案された143件の中から,32件のプロジェクトを採択した。

 未踏ソフトウェア創造事業は,独創性を備えた優れた個人の育成と発掘を目的とした事業で,2000年度から実施している。2006年度上期は北野宏明氏,黒川利明氏,高田浩和氏,千葉滋氏,並木美太郎氏,David J. Farber氏,ウィリアム齋藤氏,大川恵子氏,河野恭之氏,美馬義亮氏らプロジェクトマネジャーとして審査や指導を行っている。

 採択されたプロジェクトは野村直之氏による「Webベースの医療情報システムの要求開発」,二宗崇氏による「Ruby言語によるオープンソースWebコマースシステムの開発」,渡邊恵太氏による「生涯利用できる『記録-再生』循環による情報発見環境の開発」,田中充氏による「携帯電話の2次元コードリーダを活用した個人認証システムの開発」など32件。IPAのホームページ上で公開している。

 採択されたプロジェクトの代表者をみると,社会人が28.1%となり,前回の24.4%から増加している。学生・大学院生は全体の31.2%で,前回の39.0%に比べ減少したという。

◎関連資料
2006年度上期未踏ソフトウェア創造事業 公募結果(IPA)